小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ゲームセンター回顧録 イエローハットと名古屋駅太閤通口の店舗群 その6

 最後に、イエローハットトンガ王国以外に存在した店舗をGooglemap上で赤マーカーにてプロットしました。

現在の外観写真も追加しております。(全て撮影は2019年2月9日)

一応、イエローハット及びトンガ王国の位置も青マーカーにて追記しました。

私が存じ上げない店舗がプロットされていない可能性があることはご容赦下さい。また、ビックカメラ内のような特殊な店舗は対象外としております。

 

①店名不詳1

則武一丁目交差点角の雑居ビル1階にあった店舗。店名は分かりません。

ビデオゲームだけ設置していた典型的な放置ゲーセンでしたが、反面維持コストが掛からなかったのか地味に後年まで残っていたような。学生よりむしろ交差点の先に存在する風俗街の客がメインだったのかもしれません。

ガルディア(コアランド/セガ、1986)が置いてあったのを覚えています。現在は「ボディケアスクール」ってマッサージ師の養成所か何かでしょうか…

 

②店名不詳2

写真の地産ビル(1階に吉野家があるビル)の地下にゲーセンがあったようです。ここも店名不詳。

ビルの側面に「ゲーム」のサインが掲示されていたため、ゲーセンが入居していたことは事実なのですが、一度も入店したことが無く、また中の様子は全く窺い知れなかったため、設置機種や客層は全くもって不明です。

流石に立地が悪すぎたようで、早々にアダルトビデオ店になっていたようです。

 

③ゲームボックスQ

トンガ王国の運営が引き継がれ、ゲームボックスQ2と命名された理由となる元の店舗がこちら…とはいっても更地になっていましたが、恐らくこの場所で間違いなかったかと思います。

 手前の道路に面した入口の間口が狭く奥行きが長い店舗で、確か2階建てだったかな?場所柄店内は殆ど汎用ビデオゲームで占められており、予備校の校舎からもっとも近い場所だったため結構振るわっていた記憶があります。

ただスコアラーにはベクトルが向かなかったこともあり、オープン後に様子を見て以降は全く行くことは無くなりました。90年代の対戦格闘ブームの後は対戦系の客層がメインだったようです。

トンガの運営を引き継いだ後はQ2と2店体制でしたが、結局Q2よりも先に閉店してしまいました。

 

④ゲームコーナーサンキョー

名古屋駅正面の雑居ビル地下1階にあった店舗で、ここもビデオゲームメインの放置ゲーセンでした。特色と言えば地下街から直接入れることくらい。3枚目の写真真ん中から奥へ伸びる階段がビルに直結しており、地下街から店内を窺い知ることが出来ました。現在は美容系の医院となっています。

 

⑤ゲームハウスTAIYO

ゲームコーナーサンキョーと並んだ隣のビルのこちらも地下1階の店でしたが、地下街から直結ではなく1階から入店が必要。1階は現在も営業を続けているパチンコ店で、昔は多かったパチンコ店同居型の店舗でした。

ウエックルマン24のスピン筐体がここにだけあったので、見に行った覚えがあります。搬入大変だったろうなあ…

現在は地下アイドルの劇場となっている模様。

 

⑥AMESEMENT KING

写真のビル1階、昭和食堂の場所が店舗の跡地となります。

駅正面にあった店舗を除いて予備校街側に集中していたゲーセン群の中で、ここだけ少し離れた繁華街側にありました。

最大の特徴は、1980年代後半のこの界隈で唯一料金が1プレイ50円だったこと。そのため、学生はわざわざここまで出向いていた人も多かったようです。

正直プレイ価格が安いこと位しかメリットが無かったのですが、ゲームに詳しい方が店員となって以降、ハイスコア集計(集計誌には非掲載)やコミュニケーションノートを設置していた時期があり、時折覗きに行く程度にはなりました。ただ、連射装置の設置等のサービス面まで含めたメンテナンスは今一つで、客が多く落ち着かないこともあり、プレイ環境の方が大事だった私はイエロー、トンガの両店からホームを変えることはありませんでした。

 

 

再開発で次々と装いを変えている名古屋駅桜通口と比較し、太閤通口の佇まいは基本30年前とそれ程大きくは変わっていませんが、ゲーセンの数だけはめっきり少なくなってしまいました。今後はリニア関係工事が予定されているようで、そうなると残された付近の雰囲気もがらりと変わって行くことになるんでしょうね…