小人閑居して不善を為す chapter3

一介のプレイヤーからハイスコアラー、そしてゲームセンターの中の人を経てアーケードゲームと関わること40年以上、その普通とはかなり異なるゲーマー人生を回顧するべく記事を綴っております。

ゲームセンター回顧録 星ヶ丘キャロットハウス その1

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(店舗外観画像は、ゲームハウス グラインドクラッシャー様より拝借致しました。)

名古屋市営地下鉄東山線星ヶ丘駅徒歩1分。

駅を出ると市バスのバスターミナルがあり、その裏手にありました。

建物は閉店後、写真のように不動産屋が入居していましたが、現在は取り壊されている模様です。


押しも押されぬ名古屋ハイスコア店舗界の雄。

80年代から著名なスコアラーの方を多数輩出しておりました。

私は常連でも何でもなく、実際にここへ足を運んだのは恐らく10回にも満たないのですが、この店舗の存在が自身に与えた影響があまりにも大きいため、回顧録として最初に取り上げることにしました。

 

小学校6年から大学入学まで、愛知県豊田市に住んでおりましたが、中学2年の時に同級生からゲーメストの存在を教えてもらうことでゲームへの取り組み方が大きく変化しました。

その同級生は名古屋市は地下鉄東山線一社が最寄駅で、隣の駅である星ヶ丘に存在したナムコ直営店「星ヶ丘キャロットハウス」の存在も教えてもらうこととなります。

その店舗の特徴を聞いて最初に驚いたことが、「ゲームにヘッドホン端子が付いている」という情報。

丁度PSGからFM音源にゲームの音楽が進化し、ゲームミュージックのCDが店舗に並び始めた頃で、後にヘッドホン端子を標準装備したナムコの「コンソレット」や、セガの「エアロテーブル」といった筐体が世に現れる前から、店舗独自に改造を施すことでゲームミュージックを聴きながらゲームに没頭できる環境を用意していました。

 

昔からゲームミュージック好きの私はヘッドホン端子の話を聞きつけ、自宅から電車とバスを乗り継いで約1時間、片道600円以上の交通費を掛けて星ヶ丘を訪れることとなります。

そこで私が目にした光景は、テーブル筐体はおろか一部大型筐体にまで取り付けてあるボリューム付きのヘッドホン端子付き筐体で、追ってオスーオスのステレオピンジャックと録音機能付きウォークマンを持参してプレイ中の音声を録音するというグレーな行為を行うこととなるのですが、それ以上に当時の私には衝撃的な光景の数々を店舗で目撃することとなるのでありました。

 

その2へ続きます。